エシカルアグリ坂本農園 研修生制度

当園では、研修生を募集しています。

 

農業従事者が減少の一途をたどる現代、食の生産現場を体験することは、人生の財産になるでしょう。

当園で学んだことを糧に、

・独立起業・就農する。

・異分野にステップアップする。

・育児や生活に活かす。

どのように進んでいただいても構いません。

 

もちろん、当園の従業員として長くお付き合いいただけるなら大歓迎です。

坂本農園研修生 語録

「ここに来て一番学んだのは、モノを大切にすることです。」

研修1ヶ月目のある時、鎌を一緒に研いでいました。

 

使い捨ての道具が多い昨今ですが、私は「良い物を、長く大切に使う」を心がけています。10年、20年、あるいは30年使うつもりの物もあります。ですから、日頃の扱いにも気を付けています。

 

道具のメンテナンスだけでなく、すべての作業が同じです。
そして、作業だけでなく、ビジネスや生き方も、全て相手を大切にする気持ちを込めています。

「私なんかが○○するのは申し訳ない」

私のもとに来た当初、よく口にしていたセリフです。
驚くほど自己評価が低い、自信のない子でした。

「将来はこうなりたい」
坂本農園に来て1ヶ月ほどで自分のアイデアをどんどん出すようになり、自分の夢も語るようになってきました。
大きな大きな夢のような夢です。
夢を抱くからこそ、進むべき方向が見え、成長ができる
そして、実際にその夢を実現するための行動も生まれてきました。

人は環境で変わります。
彼女の未来が楽しみです。

「農業って、職人技なんですね。」

世間では「体力勝負」や「単純作業」のイメージがあるのかもしれませんが、自然栽培は肥料も農薬も使わない代わりに、たくさんの知識と愛情を投入します。


誤解を生むかもしれませんが、自然栽培は「頭脳労働」が中心だと思います。
まずは、たくさんの知識と愛情を持つ。
行動は、そこから自然に生まれてくるもの。

(写真は、4月に行った稲の発芽試験です。)

「前の会社が、全然違うように見えました」

坂本農園に来て2ヶ月目のある日、彼女が以前に勤めていた会社へ行く機会があり、その翌日に聞いた話です。


「坂本さんの話を聞いてから会社を見たら、以前と全然違うように見えました。」

 

まず、会社の外側の客観的な立場から、職場が見えるようになったことが一つ。

もう一つは、経営者の目線で、職場が見えるようになったようです。

自分が悩んでいた現場の問題が、より大きな視点で見ると些細な問題であることに気付き、気持ちに余裕が持てたようです。

 

一地元企業の取り組みを、高い視点から見ると、まったく違う感覚が生まれてきます。
ほんの数十日でその変化を実感できたのは、さぞかし新鮮だったことでしょう。

「どうして自分が成長できなかったのかが分かりました。」

彼女は学生時代に、必死で努力しても兄や友人に追いつけなかった経験があったという。もちろん、彼女なりの努力はしていたようですが、思うような成果は得られなかったそうです。

 

そこで、成長するための心の持ち様を伝えました。

すると、これまでの疑問が一気に氷解したようです。過去の経験に当てはめて、強烈に心当たる内容だったとのこと。
自分自身に体験があると、理解は早い。
分かってしまえば、あとは成長できるマインドを維持すればいい。
二十歳でそのことに気付けたのは幸運だと思います。
さあ、これからが楽しみです。

「ようやく歩き方が分かってきました。」

田植えを終えて間もない頃、除草作業で田んぼを歩き回ってもらっていました。
慣れないうちは田んぼの中で足が抜けずに、気持ちだけが先に行き、体制が崩れるときがあります。そういう時は、全身に力が入って一気に疲れます。
これは、他のことにも当てはまります。

 

人は自分に合わせて周囲を作り替えてきました。例えば道路もそうです。歩きやすいように、平らな道を作ります。
広い意味では、組織の根回しなどもそうです。あらゆる契約書もそうです。事前に想定される障壁を消しておくわけです。
そうすることで、これから進む道を歩きやすくしておくわけです。

 

しかし、田んぼは歩きにくい所です。
その不安定な足元に合わせて、一瞬一瞬の歩き方を工夫する必要があります。
そんな地面を毎日歩き続けると、ランダムな環境にも自然に体が順応できるようになってきます。

 

人生は常に凸凹道です。
社会とはそういうものだと思います。
自分の思い通りにいかない状況にも上手く合わせながらゴールに向かって進んでいく。
自然栽培は作物に合わせる栽培です。
そういったことをただ歩くことからも学び取り、彼女は大きく成長しました。

「嫌いだったのに、好きになりました。」

彼女は タケノコが嫌いだったそうです。
それが、坂本農園の畑で採れるタケノコを食べたら、こんなに美味しいんですねと驚いていました。

玄米や漬物なども、最初は恐る恐るといった感じでしたが、すぐ好物に変わりました。

「お米+塩」なら美味しいでしょう。
「お米+砂糖」はどうですか?

今の日本人が食べている「お米+おかず」において、おかずの味付けは塩ですか?砂糖ですか?
彼女はシンプルな味の美味しさに気付いたようです。

「全ての答えが、ここにありました。」

初めのうちは自然栽培の理念や作業について話すことが多かったのですが、日が経つに連れて哲学的な会話が増えてきました。

 

「生きる目的って何ですか。」
「幸せって何ですか。」
「人は死んだらどうなるんですか。」

 

以前ご紹介した「どうして自分が成長できなかったのかが分かりました。」も、その一つです。

 

人は何のために生き、死んだらどうなるのか。その上で、どう生きればいいのか。毎日、そんな質問に答えていました。
もちろん、経営上の数字や栽培技術など論理的な話もしています。
農業以外にも経済、自然、医療、教育、そして人間関係など会話のテーマは様々。世界、地域、個人など、スケールも様々。

徹底的に論理を語る一方で、社会や思想の話も盛り上がりました。

 

そんな日々が続いたある時、彼女の口から出た言葉が冒頭の「全ての答えが、ここにありました。」でした。

 

 

2021年 坂本農園研修生 募集中

募集条件

【研修期間】

 2021年4月1日~

 半年以上

 

【申込期間】

 2020年9月1日(火)~9月21日(月)

 

【時間】

 週3~5日

 1日3~6時間

 (農繁期:5月~7月)

 

【対象】

 健康な方

 男女不問


【勤務地】

 三重県鈴鹿市

 エシカルアグリ坂本農園


【勤務内容】

 農作業(米・野菜)、加工、販売、イベント開催

 

【募集人数】

 若干名

 

【採用方法】

 説明会兼面接を随時実施

 

【申込方法】

 下記のフォームに必要事項を記入の上、お申し込みください。

研修生・説明会 申し込みフォーム

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